「アートのテーマパーク」をコンセプトにした彩り豊かな空間
作品展示やアートをテーマにした、メタバースプラットフォームのロビー空間の開発事例。
クライアントが設定した「アートのテーマパーク」というテーマをベースに、創造性に満ちた要素を散りばめながらも、ワクワクする空間設計に挑戦しました。
各作品にすぐアクセスできるよう、平面面積は比較的コンパクトにまとめながらも、高低差をつけることで空間の広がりが感じられるようにしたり、ワープ機能を搭載することで、後から空間を追加しやすいようにするといった、機能性も考慮した作りを意識しています。
― コンセプトワークと地形
”テーマパーク”に万博のような未来感と創造性あふれる彩りを添え、実際に都市にいるような身体感覚を得られる空間を目指しました。現実の都市空間は、自然によって形成された地形や環境の特性に基づきデザインされます。また街は、暮らしや歴史によって積み重ねられた文脈の中で、より豊かな表情を見せるものです。こうした文脈性を感じさせる空間をバーチャル上でゼロから論理的にデザインすることは困難なため、整然と図面を引くのではなく、あえて手作業で感覚的にブロックを積み上げながら作る手法で地形を生成しました。
― デジタルアートオブジェクト
空間内には、将来的には様々な作家が作品を展示することをイメージして、サンプルのデジタル作品を複数展示しています。伝統的な彫刻に現代的なテクスチャや形状を加えたオブジェ、シュールレアリズム絵画的なオブジェなど、制作にあたっては、複数の3Dデザイナーとデザインを相談しながら進めていきました。
― コンテンツブース
コンテンツの入口となるブースは、オリジナルのコンセプトワークアートを起こして作成しています。テーマパークのような、そこに思わず向かっていきたくなる存在感を与えつつ、クリエイティブな雰囲気が損なわれないように心がけてデザインしています。
― マテリアル作成
特徴的なマテリアルは、Substance Designerを使いながらゼロから制作。この一例では、複雑で有機的なモザイクを、シームレスにタイリングできるようにデザインしています。
― ログイン画面
ログイン画面の背景も制作。シンプルながら、メインロビーに入った際に違和感が出ないよう、同様のコンセプトやマテリアルで仕上げています。
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