
静岡県が開催するスタートアップとの協業プログラム「SHIZUOKAINBOUND TOURISM INNOVATION 2024」にて制作した、伊藤若冲の作品「樹花鳥獣図屏風」(静岡県立美術館所蔵)をモチーフにしたAR記念撮影コンテンツが公開中。本AR作品は、WebAR作成プラットフォーム palanARが主催するコンテスト「AR Winter Challenge 2024」にて、MRデバイス賞を受賞いたしました。
- AR記念撮影コンテンツについて
静岡県立美術館が所蔵する、伊藤若冲の作品「樹花鳥獣図屏風」に描かれた、ユニークな動物たちと記念撮影ができるAR作品です。奇想の画家とも呼ばれる若冲による「枡目描き」という技法に着想を得たエフェクトも楽しめます。
実物の作品展示期間(2025/1/24~3/23)に合わせて館内に展示され、たくさんの来館者に体験いただいております。
静岡県立美術館SNSによるAR体験投稿
SNSに投稿されたAR体験画像は大きな反響をいただき、「美術作品の中の動物たちと一緒に記念撮影できる体験」への関心の高さがうかがえました。
palanAR主催「AR Winter Challenge 2024」MRデバイス賞を受賞

本AR作品は、WebAR作成プラットフォーム palanARが主催するコンテスト「AR Winter Challenge 2024」にて、MRデバイス賞を受賞いたしました。
palanARでの実装のポイント
プレミアム平面認識を利用し、床面に動物たちが出現。精度の高いトラッキングにより、動物と位置合わせ/ポージングを楽しみながらの記念撮影が可能になりました。
エフェクトのON/OFF、タイマー撮影などの機能を、palanARのノーコードで実装。エンジニア不在でもインタラクションや利便性ある体験を提供することができました。
Apple Vision Pro での表示では、手の動きに合わせてアニメーションが変化する体験も可能に
- 施策概要
【期間】1月24日(金)〜3月23日(日)
【場所】静岡県立美術館 AR撮影コーナー
- 伊藤若冲「樹花鳥獣図屏風」について
江戸時代中期の京都において、他の誰とも似ない独自の絵画世界を打ち立てた伊藤若冲。静岡県立美術館が所蔵する《樹花鳥獣図屏風》は、若冲ならではの独創性が如何なく発揮された作品として注目を集めています。
右隻は「獣尽くし」左隻は「鳥尽くし」で、それぞれ実在の身近なものから、外国産、はたまた空想上の生き物まで、様々な鳥獣が水辺に群れ集う風景です。ARでも使われている「枡目描き」と呼ばれる奇想天外な描法で描かれる動物と鳥の楽園は、江戸時代の絵画のイメージを覆す、新鮮な驚きに満ちています。
Google Arts&Cultureにて、樹花鳥獣図屏風の高精細画像がご覧いただけます。
- 静岡県立美術館について
静岡県立美術館は、静岡市に位置する美術館。フランスの彫刻家オーギュスト・ロダンの作品を集めた「ロダン館」は、国内でも有数のロダンコレクションを誇り、『地獄の門』をはじめとする迫力ある彫刻作品を展示しています。日本美術のコレクションも充実しており、伊藤若冲の傑作『樹花鳥獣図屏風』や、横山大観の代表作『群青富士』を所蔵。富士山を描いた作品も多く、日本美術と西洋美術が調和する空間で、多彩な芸術に触れることができます。
- SHIZUOKA INBOUND TOURISM INNOVATION 2024 について
本コンテンツは、静岡県内の自治体とスタートアップ企業のマッチングにより、インバウンド観光客に関わる様々な課題解決に取り組むことを目的としたプログラム「SHIZUOKA INBOUND TOURISM INNOVATION 2024」の一環として制作されました。
静岡県の課題感であった、「県有文化施設を活用したインバウンド誘客のためのコンテンツ造成」「文化観光コンテンツの海外発信」を切り口に、XRや先端クリエイティブを強みにした株式会社CHOASURUとの協業で取り入れた施策です。
- クレジット
静岡県
静岡県立美術館:
株式会社CHAOSRU:
SHIZUOKA INBOUND TOURISM INNOVATION 2024:
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