VRインスタレーション「ググリト祭」

ゲームとアート性の融合・空間にメッセージ性のある体験
サイバーパンクなVR空間

研究開発中のメタバースプラットフォーム上に搭載する、デモコンテンツの制作事例。

単に2D画像や3Dモデルを空間に設置するのではなく、「アート性のある体験」が設定テーマでしたが、その新しいあり方を模索するため、試行錯誤しながら取組みました。


時代や世界情勢に投げかけるメッセージ性があること、海外向けを意識した研究であることを考慮して、日本らしさを取り入れたモチーフであることが求められ、「サイバー空間の祭」をテーマに、インターネット上内の穢れを払う儀式体験を作ることにしました。


「バーチャルなアート作品」というと、NFTの展示や3Dペイント、CGなど静的な作品を鑑賞するというイメージが強いですが、メタバース上では、複数ユーザによる場と体験の共有が重要な要素となります。そこで、空間と体験すべてにメッセージ性が込められたコンテンツへと発展させることになりました。


インタラクション体験画面

ー インタラクション演出

コンテンツでは、複数のインタラクション体験を実装しています。

まずは、主題となる「願い事に合わせて変化する演出」。ユーザが願い事を入力すると、インターネット上から検索画像が集められ、神輿や空間演出が変化します入力内容に応じて、常に変化する祭を楽しむことができます。更に、キャラクターと一緒に踊ったり、邪気の火の玉を追い払うことで花火を上げたりといった、音楽ゲームのような楽しみ方も取り入れています。


また、祭の会場に至るまでの通りでは、おみくじのスロットを引いたり、射的をしたりしながら、実際の世界と同じように、”聖なるものへ向かうまでの道”の体験感も再現しています。


社会や時代に通じるコンセプト設定とゲーム性を融合させた、新たなコンテンツジャンルの創出にチャレンジしました。


サイバー神輿三面図

Concept art by Yuuri

ー 非ゲーム分野におけるコンセプトアートと最適化されたデータ制作

体験の中で重要な役割をとなる神輿については、詳細なコンセプトアートを作成して進めました。ゲームのような未来感を出しつつも崇高さも求められ、非ゲーム分野でのポップすぎないデザインのバランスを探求。日本各地の様々な祭の用いられる神輿や山車のデザインやその由来歴史について資料を集め、サイバーパンクデザインのトレンドも取り込んだ結果、未来的でありながら、八百万の世界観にあふれた、独特の造形に仕上がりました。


特にVRのような軽量化が求められるカテゴリでのコンセプトアートの作成においては、どこまで装飾性を高めるかについても、ポイントになります。一見複雑に見えても、非常に軽量化・最適化されたデータを作るのが得意な3Dデザイナーをアサインすることで、軽量ながらもリッチな見た目のデータに仕上げています。




ー CHARACTER DESIGN ー



ー キャラクターデザインとダンスモーション

登場するキャラクターは、AIを搭載したスマートアシスタントをイメージしたデザイン。また、祭の演出を彩るキャラクターは、楽曲に合わせてオリジナルの振付を作成して適用しています。本プロジェクトでは、モーションキャプチャは行わず、手付けアニメーションで制作。近年はツールやデバイスの進化によって利便性は増したとはいえ、本来、それなりの予算が必要となるダンスモーションを、独自のスタッフアサインによって、安価に実現しました。




ー ENVIRONMENT DESIGN ー


サイバー空間VR

ー イメージボードと環境デザイン

周辺環境デザインも、様々な工夫とアイデアをちりばめながら進めています。「インターネットの仮想空間」をテーマとすることから、インターネットやパソコン、ゲーム、動画、SNSなどをイメージした建物をデザインしています。最終的なレンダリングは、トゥーン調のエフェクトをかけ、日本らしい雰囲気を出しています。



 

WEBサイト

https://www.ka0ru.com/googlit-fest


 
Production 
2021-2022

Client 
TOPPAN INC.


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